Last Updated on 2026年1月7日 by けん実おじさん
「投資は毎日チャートを見ないといけないから、忙しい自分には無理だ」
もしあなたがそう思って投資を避けているなら、それは「業務フローの設計ミス」です。
こんにちは。「おじさんの堅実な資産形成ノート」運営者、総務一筋15年のけん実おじさんです。
私は企業で「業務の自動化(RPA)」や「効率化」を推進してきましたが、投資の世界において最もパフォーマンスが高いのは、皮肉にも「何もせず、ただ放置した人」であるというデータがあります。
これを私は「ズボラ投資」と呼びますが、これは怠慢ではありません。
人間の最大の弱点である「感情」をシステムで排除し、論理的な確率論だけで勝負する、極めて高度なマネジメント手法です。
この記事では、忙しい40代のために、一度設定したら二度とログインしなくていい「完全自動資産形成システム」の構築法を、業務マニュアルとして提出します。
第1章:【理論武装】なぜ「放置(ズボラ)」がプロに勝てるのか?
まず、なぜ「頑張って銘柄を選ぶ」ことが無駄なのか、数字で証明します。
1. プロでも市場平均には勝てない(敗北率96%)
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社のデータ(SPIVA)によれば、日本の大型株アクティブファンド(プロが銘柄を選別する商品)の96%が、過去10年間で市場平均(インデックス)に負けました。
プロが血眼になってリサーチしても勝てないのです。
素人が仕事の合間にスマホを見て勝てるはずがありません。
「市場全体(平均点)」を買って放置するインデックス投資が、統計的に最強の戦略となる論理的根拠がここにあります。
2. 人間の脳は投資に向いていない
行動経済学(プロスペクト理論)によれば、人間は「利益の喜び」より「損失の痛み」を2倍強く感じます。
その結果、暴落時に恐怖で狼狽売り(パニックセリング)をしてしまい、資産を失います。
「自動化」の真の目的は、この「愚かな自分」を投資判断から排除することにあります。
システムに任せておけば、暴落時でも感情を殺して淡々と買い増し(ドル・コスト平均法)を実行してくれます。
第2章:【システム設計】コア・エンジンの選定(全世界株式)
では、具体的に「何を」自動化システムに組み込むべきか。
2026年に向け、論理的な正解は一つしかありません。
承認銘柄:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
通称「オルカン」。これ1本で十分です。
- 投資対象: 全世界(先進国+新興国)の約3,000銘柄
- コスト(信託報酬): 年率0.05775%以内(業界最安水準)
- 純資産総額: 約9兆円(圧倒的安定感)
推奨理由: このファンドには「自動リバランス機能」が備わっています。 今は米国株が中心ですが、将来もしインドや中国が台頭すれば、ファンドの中で勝手に投資比率を調整してくれます。 あなたは「どこの国が勝つか」を予想する必要がありません。「世界経済は成長し続ける」という一点に賭けて、あとは寝ていればいいのです。
第3章:【実装手順】完全自動化システムの構築(3ステップ)
理論は分かりました。
では、実務(セットアップ)に入ります。
この作業は最初の1回だけです。
所要時間は約30分。
ステップ1:証券口座とクレカを用意する
「ポイント還元」という名の「確実な利益」を得るために、クレジットカード積立が必須です。
- 楽天証券 × 楽天カード
- SBI証券 × 三井住友カード
- マネックス証券 × マネックスカード
どこでも良いですが、既存の生活圏(ポイント圏)に合わせて選んでください。
ステップ2:積立設定を入れる(ここが最重要)
証券口座にログインし、以下の設定を行います。
- 銘柄: eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- 口座区分: NISA(つみたて投資枠)
- 決済方法: クレジットカード決済
- 金額: 無理のない範囲(月3万〜10万円)
- 分配金コース: 「再投資型」(ここを間違えると複利効果が死にます)
ステップ3:アプリを消す(あるいは通知を切る)
設定が完了したら、証券会社のアプリをスマホの奥底に隠すか、通知をオフにしてください。
日々の値動きを見ることは「ノイズ」であり、システム稼働の妨げになります。
「パスワードを忘れた」くらいが、最高の投資家メンタルです。
第4章:【運用規定】システムダウンを防ぐ「2つの鉄則」
放置でOKですが、システムを停止させないための「安全装置」だけは作動させておく必要があります。
鉄則1:生活防衛資金には手を付けるな
投資に回すのは、あくまで「余剰資金」です。
生活費カツカツで投資をすると、急な出費の際に「暴落している株を泣く泣く売る」ことになります。
これは最悪の損失です。
「給料3ヶ月分〜半年分の現金」は、絶対に投資に回さず銀行に残しておくこと。
これがシステムの安定稼働を支えます。
鉄則2:暴落時は「バーゲンセール」と唱える
10年、20年と運用していれば、必ず「〇〇ショック」で資産が半分になる時期が来ます。
その時、システムを止めないでください。
暴落時は「同じ1万円で、いつもの2倍の口数が買えるバーゲンセール」です。
自動積立を継続することで、平均取得単価が下がり、相場が回復した時に爆発的な利益を生みます。
まとめ:投資は「才能」ではなく「仕組み」である
「ズボラ投資」とは、怠けることではありません。
「自分の感情や判断を信用せず、確率論に基づいたシステムを信じる」という、極めて理性的で大人の戦略です。
- オルカンを選ぶ
- クレカ積立を設定する
- あとは忘れて、本業や趣味に没頭する
これが、総務部が推奨する「最も効率的で、再現性の高い資産形成」の結論です。
さあ、今すぐスマホを取り出し、あなたの「自動集金マシン」を稼働させてください。
【総務部・推奨参考文献/データソース】
- S&P Dow Jones Indices: SPIVA Japan Scorecard 2024
- 全国消費者物価指数(2025年11月)
- 行動経済学:プロスペクト理論(カーネマン&トベルスキー)
- 三菱UFJアセットマネジメント:eMAXIS Slim 交付目論見書


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