Last Updated on 2026年1月7日 by けん実おじさん
- 「また高値掴みしてしまった…」
- 「損切りすべきだと分かっていたのに、ズルズルと塩漬けにしてしまった…」
あなたも、夜な夜なスマホの証券アプリを見つめながら、こんな風に自己嫌悪に陥ったことはありませんか?
少し利益が出ると「幻になる前に!」と慌てて利益確定してしまうのに、逆に含み損が膨らむと「いつか戻るはずだ」と根拠のない希望にすがり、気付いたときには手遅れになる。
いわゆる「コツコツ勝って、ドカンと負ける」典型的なパターンです。
- 「自分はなんて意志が弱いんだろう」
- 「投資のセンスがないんじゃないか」
そう自分を責めるのは、今日で終わりにしてください。
断言しますが、それはあなたの性格が優柔不断だからでも、メンタルが弱いからでもありません。
人間の脳が、そもそも「投資で負ける」ように設計されているからです。
投資で負ける「脳のバグ」とは?
改めまして、こんにちは。
私はとある中小企業で15年ほど、総務一筋で働いている「おじさん」こと、けん実おじさんです。
仕事柄、社内の規定作成やコンプライアンス、監査業務などで、多くの社員の「ミス」や「不正」を見てきました。
その経験から確信していることが一つあります。
仕事で重大なミスを犯す人と、投資で資産を溶かす人には、決定的な共通点があるのです。
それは、
「ルール(規律)を持たず、その場の『感情』で動いている」
ということ。
総務の視点:投資は「業務」である
会社組織において、担当者の「気分」や「なんとなくの判断」でお金を動かせば、それは横領や背任といった重大な事故に繋がります。
だからこそ、企業にはガチガチの「業務規定」や「稟議制度」が存在するわけです。
しかし、いざ個人の投資となると、多くの人はこの「規律」を捨ててしまいます。
「X(旧Twitter)で話題だから」「なんとなく上がりそうだから」という、会社なら絶対に通用しない理由で、大切な退職金や老後資金をリスクに晒してしまうのです。
総務の視点で言わせてもらえば、これは「監査不合格」どころの話ではありません。
無免許運転で高速道路を走るようなものです。
本記事のゴール:感情を排除した「仕組み」を作る
この記事では、精神論や根性論は一切語りません。
「気合でホールドしろ」とか「メンタルを鍛えろ」といったアドバイスは、脳の仕組みを無視した暴論だからです。
その代わりに、行動経済学の「プロスペクト理論」を用いて、なぜ人間は論理的に損切りができないのか、そのメカニズムを解き明かします。
そして、その「脳のバグ」を回避するために私が実践している、総務流の「事務的な解決策」を提示します。
投資に必要なのは、熱いハートではありません。
冷徹な「マニュアル」と、それを執行する「システム」
です。
あなたの投資スタイルを「ギャンブル」から「堅実な資産管理」へと書き換えるための稟議書、これから承認していきましょう。
第1章:あなたの意志が弱いのではない。「脳」が投資に向いていないだけ
なぜ、私たちは「損切り」ができないのでしょうか。
なぜ、頭では「もうダメだ」と分かっているのに、指が動かないのでしょうか。
まず、あなたに一つ、残酷な事実をお伝えしなければなりません。
それは、あなたのメンタルが弱いからでも、勉強不足だからでもありません。
人間の脳の構造そのものが、そもそも投資で勝てないように作られているからです。
私たち人間のDNAには、太古の昔から刻まれた「生存本能」があります。
しかし、現代の株式市場において、その本能は「致命的なバグ」として機能してしまいます。
これを論理的に説明するのが、行動経済学の「プロスペクト理論」です。
プロスペクト理論(損失回避性)の罠
少し小難しい言葉が出てきましたが、中身は非常にシンプルです。
人間の感情は、得をした時の「喜び」と、損をした時の「悲しみ」の大きさが均等ではありません。
具体的には、
「損失の悲しみ」は「利益の喜び」の約2倍〜2.5倍も強く感じる
ことが研究で分かっています。
想像してみてください。
- 道端で1万円札を拾った時の「ラッキー!」という喜び。
- 財布から1万円札を落とした時の「最悪だ…」という絶望感。
金額は同じ1万円ですが、精神的なダメージの方が圧倒的に大きく、長く引きずりませんか?
これが「損失回避性」と呼ばれる本能です。
この本能が投資の現場で発動すると、どのような悲劇が起きるか。
投資家なら誰もが経験する、あの現象です。
1. 利益が出ている時
「早く楽になりたい」 少しでも含み益が出ると、脳は「この利益が幻になって消えるのが怖い!」と過剰に反応します。
その恐怖から逃れるために、まだ上昇トレンドが続いているのに、慌てて売却してしまう。これが「利小(りしょう)」の原因です。
2. 損失が出ている時
「痛みを確定させたくない」 逆に含み損が出ると、脳は「損を確定させる苦痛」を全力で拒否します。
「まだ確定していないから損じゃない」「明日には戻るはずだ」と現実逃避し、損失が膨らむのをただ呆然と見守ってしまう。
これが「損大(そんだい)」の正体です。
つまり、初心者が陥る「コツコツ勝ってドカンと負ける」という負け方は、ある意味で「人間として正常な脳の働き」なのです。
だからこそ、私は断言します。
気合や根性でメンタルを鍛えようとするのは無駄です。
「火に触ったら熱い」と感じる本能を、気合で消すことはできませんよね?
それと同じです。
まずは「自分の脳にはバグがある」と認めること。
それが、投資家としての第一歩です。
第2章:総務が監査した「負け続ける投資家」の典型的パターン
脳のバグを理解したところで、次はもう少し具体的な「行動パターン」を見ていきましょう。
私は総務として、職場で多くの「仕事ができない人」や「トラブルメーカー」を見てきました。
実は、投資で負け続ける人の行動は、仕事でミスを繰り返す社員のそれと驚くほど似ています。
私の「監査ノート」から、代表的な2つの失格パターンを共有します。
根拠なき「お祈り投資」
株価が自分の予想に反して下落し始めた時、あなたはどうしますか? 負ける投資家ほど、思考停止してこう呟きます。
「頼む! 戻ってくれ…!」
これを私は「お祈り投資」と呼んでいます。
チャートや決算書といった「事実」を見るのをやめ、神頼みを始めた瞬間、あなたは投資家ではなくギャンブル依存症患者になっています。
これは「業務上のトラブルを上司に報告せず、隠蔽している状態」と同じです。
「ミスをしてしまいました」とすぐに報告(損切り)すれば、ボヤで済みます。
始末書一枚で終わる話です。
しかし、「バレなきゃいいな」「自然に直らないかな」と隠し続けた結果、トラブルは取り返しのつかない大火災になります。
投資も同じです。
「損切り」は失敗ではありません。
ビジネスにおける「経費」であり、致命傷を避けるための「適切な処理」
です。
お祈りをしている暇があったら、事務的に処理を実行しなければなりません。
確証バイアス(情報のつまみ食い)
もう一つの典型的なパターンが、自分に都合の良い情報しか信じなくなる「確証バイアス」です。
自分が買った株が暴落している時、掲示板やSNSでこんな書き込みを探していませんか?
- 「機関投資家の振るい落としだ!」
- 「ここは絶好の買い場! ガチホ一択!」
- 「将来テンバガーになる銘柄だから売る奴はバカ」
逆に、「業績が悪化している」「チャートが崩れた」といった客観的なネガティブ情報は、「売り煽りだ」「アンチの戯言だ」と無視してしまう。
仕事で言えば、「イエスマンの意見しか聞かないワンマン社長」のようなものです。
客観的な売上データ(決算)や市場調査(チャート)を無視し、「俺の勘は正しい」「部下が大丈夫だと言っている」と強弁する経営者がどうなるか。
倒産一直線ですよね。
投資の世界では、「事実」だけが全て
です。
あなたの「期待」や「願望」が入り込む余地など、1ミリもあってはならないのです。
第3章:感情を「物理的」に排除する!総務流・鉄則ルール
ここまで、私たちの脳には「投資で負けるバグ(プロスペクト理論)」が組み込まれているとお話ししました。
このバグは本能レベルの話なので、精神修行や滝行をしたところで消すことはできません。
では、どうすればいいのか?
答えはシンプルです。
「感情が入り込む余地を、物理的に排除する」
のです。
私が職場で不正を防ぐためにやっていることと同じです。
「人の良心」を信じるのではなく、「不正ができないシステム」を作る。
投資においても、あなたの「意志」を信じず、「強制的なルール」に従う仕組みを構築します。
私が実践している、鉄の掟を2つ伝授します。
鉄則1:エントリー前に「撤退ライン(損切り)」を稟議する
株を買う時、ほとんどの人は「いくら儲かるか」という皮算用しかしません。
しかし、総務の視点ではそれは「予算案なしに経費を使おうとする行為」です。
会社で備品を買う時、「上限いくらまで」という予算が決まっていなければ、稟議は通りませんよね?
投資も同じです。エントリーする前に、必ず以下の「稟議」を自分の中で通してください。
- 購入価格: 1,000円
- 撤退ライン(損切り): 900円(-10%)
そしてここからが重要です。
この稟議が決まったら、株を買った直後に「逆指値(ストップロス)注文」を入れてください。
逆指値とは、「株価が900円まで下がったら、自動的に成り行きで売る」という予約注文です。
これを入れておけば、あなたが仕事中だろうが、寝ていようが、株価が下がればシステムが勝手に損切りを執行してくれます。
そこにあなたの「感情」や「迷い」が入り込む隙間はありません。
暴落時に画面を見て震える必要もないのです。
逆指値注文=自動制御システム(安全装置)
これを設置せずに相場の世界に入るのは、ブレーキの壊れた車で峠道を走るようなものです。
「下がったら自分の判断で売ろう」なんて思ってはいけません。
プロスペクト理論が邪魔をして、その判断は100%不可能です。
最初から機械に任せてしまう。
これが、資産を守る唯一の「物理的解決策」です。
鉄則2:投資シナリオを「言語化(ログ)」する
もう一つの鉄則は、すべての取引において「業務日誌」をつけることです。
と言っても、大層なものではありません。
ノートやスマホのメモ帳に、以下の3点を書くだけです。
- エントリーの根拠(なぜ買ったのか?)
- 利食いの目標(どこまで上がったら売るか?)
- 損切りの条件(シナリオが崩れたとする基準は?)
例えば、「好決算で、かつチャートがゴールデンクロスしたから買い」と書いたとします。
その後、株価が下がったとしましょう。
もし何も書いていなければ、「でも、もしかしたら明日上がるかも…」と感情(サルの脳みそ)が囁き始めます。
しかし、文字にしてあればどうでしょう。
「チャートがゴールデンクロスしたから買った」のに、今は「デッドクロスして下がっている」。
「前提条件(エントリー根拠)が崩れている」という事実が、文字として目に飛び込んできます。
「言語化」は、脳のスイッチを切り替える作業です。
文字を書く・読むという行為は、脳の「論理的思考エリア(前頭葉)」を使います。
恐怖や欲望を司る「感情エリア(扁桃体)」が暴走しそうになった時、ノートを開いて文字を読むことで、強制的に冷静な「総務のおじさん」の人格を呼び戻すことができるのです。
第4章:メンタルは鍛えるな。「型」を学んで「仕組み」で勝て
ここまで読んできて、「なるほど、ルールを作ればいいのか」と思ったあなた。
しかし、ここで新たな壁にぶつかるはずです。
「そもそも、どんなルールを作れば『勝てる』のか分からない」
損切りの幅は5%がいいのか、10%がいいのか? エントリーの根拠は、PERを見るべきか、チャートを見るべきか?
こればかりは、自分でゼロから発明しようとしてはいけません。
独学の「授業料」は高すぎる
多くの初心者は、本を1〜2冊読んだだけで、いきなり大切なお金を市場に投入し、「実戦で覚えよう」とします。
はっきり言いますが、それはあまりにもコストパフォーマンスが悪すぎます。
株式市場は、知識のない人間からお金を巻き上げる場所です。
何も知らずに飛び込めば、数ヶ月で数十万、数百万というお金を失うでしょう。
多くの人はそれを「勉強代だ」と笑いますが、100万円失って得られた教訓が「株は怖い」だけでは、あまりにも割に合いません。
賢い人間は、自分の大切なお金をリスクに晒す前に、「先人が確立した負けないセオリー(型)」をインストール
します。
- 過去の歴史上、どこで買い、どこで売ればリスクが低かったのか。
- プロの投資家は、財務諸表のどこを見ているのか。
- チャートの向こう側にある「投資家心理」をどう読むのか。
これらは、すでに答えがある「学問」です。
自分で実験して100万円溶かすくらいなら、数万円〜数十万円の受講料を払ってでも、最初に体系的な教育を受けた方が、トータルで見れば圧倒的に安上がりなのです。
投資は「ギャンブル」ではなく「技術」である
投資を「運任せのギャンブル」だと思っているうちは、絶対に勝てません。
投資は、スポーツや車の運転と同じ「技術(スキル)」です。
教習所に通わず、交通ルールも知らず、ハンドルの回し方も知らない人間が、いきなり公道を走ったらどうなりますか?
事故を起こすのは「運が悪かったから」ではありません。「技術がなかったから」です。
逆に言えば、「正しいフォーム(型)」さえ身につければ、誰でもある程度の結果を出すことができます。
- 「暴落が来ても怖くない」
- 「淡々と損切りができる」
そう言える投資家たちが持っているのは、強靭なメンタルではありません。
「自分は正しいルールに従っている」という、学習に裏打ちされた「自信」です。
まとめ:自分を信じるな、ルールを信じろ
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
総務のおじさんから、最後のアドバイスです。
私たち個人投資家が、巨大な機関投資家やAIが跋扈する相場の世界で生き残る道は一つしかありません。
それは、「人間であることをやめること」です。
感情を捨て、恐怖を捨て、ただ淡々とルールを執行する「システム」になってください。
それができれば、あなたの資産は確実に増えていきます。
「でも、自分一人でそんな正しいルールを作る自信がない…」
そう思うのは当然です。
私がそのカリキュラムの品質を「監査」した「ファイナンシャルアカデミー」という投資スクールがあります。
ここは、怪しい「爆益銘柄」を教えるような場所ではありません。
- なぜ株価は動くのか?
- 損切りはどこですべきか?
- 資産を守るためのポートフォリオはどう組むべきか?
といった、一生使える「投資の王道ルール」を、中立的な立場から徹底的に叩き込んでくれます。
今なら、このスクールのエッセンスを凝縮した講座を無料で体験できます。
「もう二度と、感情に振り回されてお金を減らしたくない」と本気で願うなら、まずはここから「正しい型」を学んでください。
武器を持たずに戦場へ行くのは、今日で終わりにしましょう。


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