Last Updated on 2026年1月7日 by けん実おじさん
「来年こそは貯金したい…」 毎年、年末にそう誓っては、春には挫折していませんか?
こんにちは。
「おじさんの堅実な資産形成ノート」運営者、総務一筋15年のけん実おじさんです。
2025年、物価は上がり続けました。
消費者物価指数(CPI)は3.0%上昇し、私たちの現金の価値は目減りし続けています。
そんな時代に、「電気をこまめに消す」「安いスーパーを探す」といった昭和の精神論は、もはや通用しません。
企業経営において、売上が伸び悩む(給料が上がらない)時にやるべきことは一つ。
「徹底的な固定費の削減(リストラクチャリング)」です。
この記事では、あなたの家計を一つの「企業」と見なし、2026年に向けて即刻メスを入れるべき「5つの赤字部門(支出)」を、総務部の監査基準に基づいて論理的に指摘します。
これは「節約術」ではありません。
あなたの家計を黒字企業へと生まれ変わらせる「再生計画書」です。
第1章:【現状認識】あなたの家計は「倒産予備軍」かもしれない
まず、厳しい現実(ファクト)を直視しましょう。
インフレ率3%の恐怖
2025年の経済データによれば、物価は約3%上昇しました。
これは、あなたが銀行に預けている100万円の価値が、実質97万円になったことを意味します。
「何もしない」ことは、現状維持ではなく「資産減少」です。
「家計=企業」説
今日から、あなたの家計を「株式会社・自分」と考えてください。
- 売上高 = 給与(自分ではコントロール不可)
- 営業利益 = 貯蓄(生き残るための原資)
- 販管費 = 生活費(ここで勝負が決まる)
優秀な経営者は、コントロールできない売上(給与アップ)を神頼みする前に、コントロール可能なコスト(固定費)を徹底的に削ります。
目指すべきは「損益分岐点(生きていくのに最低限必要なお金)を下げること」。
これに尽きます。
第2章:【緊急監査】即刻カットすべき「5つの赤字支出」
総務部が企業の無駄を排除する際、「ABC分析」を用います。
金額が大きく、削減効果が高いものから順に手を付ける鉄則です。
家計における「Aランク(最優先)」の無駄を5つ特定しました。
1. 住居費:最大の固定費に「聖域」なし
家賃は手取りの3割を占める最大の固定費ですが、多くの人が「決まったもの」として思考停止しています。
【対策】「価格の粘着性」を利用した交渉
不動産市場には「入居時の家賃はなかなか下がらないが、周辺相場は変動している」という特徴があります。
SUUMOなどで、あなたのマンションの空室や、近隣の類似物件の家賃を調べてみてください。
もし今の家賃より安ければ、それは「交渉のカード」になります。
交渉トーク例: 「近隣の相場を確認したところ、類似物件が〇万円で募集されています。長く住み続けたいと考えていますが、相場との乖離があります。次回の更新で調整いただけないでしょうか?」
オーナーにとって一番のリスクは「空室」です。
「長く住む優良なテナント」であることを武器に、家賃交渉あるいは引っ越しを検討しましょう。
引っ越し費用を15ヶ月程度で回収できるなら、それは立派な「投資」です。
2. 通信費:月5,000円の「怠慢税」を払うな
あなたはまだ、大手キャリアの「無制限プラン(約7,000円〜)」を契約していませんか?
もし毎月のデータ使用量が20GB以下なら、それは「使っていない工場の維持費を払っている」のと同じです。
【対策】MVNO・サブブランドへの即時移管
2025年現在、ahamo、LINEMO、楽天モバイルなどは、高品質な通信を月額2,000円台で提供しています。
乗り換えるだけで、年間約60,000円の利益(貯金)が確定します。
この手間を惜しんで払い続ける差額を、私は「レイジー・タックス(怠慢税)」と呼んでいます。
総務部なら即刻、契約解除案件です。
3. 保険料:日本最強の「公的保険」を知れ
日本は「保険大国」ですが、同時に「過剰保障大国」でもあります。
高額療養費制度がある日本では、医療費の自己負担は月額10万円程度で済みます。
それなのに、日額5,000円の入院給付金のために毎月保険料を払うのは、コスト対効果(ROI)が合っていません。
【対策】「死への備え」から「生きるリスク」へ
- 貯蓄型保険: 利率がインフレに負けています。即解約または払い済みにし、NISAへ資金を回すべきです。
- 医療保険: 貯金があれば不要です。
- 必要な保険: 子供が小さい場合の掛け捨て死亡保険と、働けなくなった時の「就業不能保険」のみ。
保険は「ギャンブル(不幸な時だけ勝つ)」です。
確実な資産形成には不向きであることを認識してください。
4. サブスクリプション:家計を蝕む「ゾンビコスト」
「初月無料だから」と契約し、解約を忘れている動画サイトやアプリはありませんか?
これらは企業で言う「ゾンビコスト(死んでいるのに金を食う経費)」です。
【対策】デジタル監査の実施
スマホの「サブスクリプション」設定画面を開いてください。
「直近1ヶ月で一度も使わなかったサービス」は、その場で解約ボタンを押してください。
必要になれば、また数秒で契約できます。「いつか使うかも」は、永遠に使いません。
5. ラテマネー:無意識の「使途不明金」
「ラテマネー」とは、毎日なんとなく買ってしまうコーヒーやコンビニ菓子のこと。
調査によると、日本人は月平均約13,500円、年間16万円もこの「無意識の出費」に使っています。
【対策】変動費のオペレーション改善
これは意志の力では防げません。
「仕組み」で防ぎます。
- 水筒を持参する: 飲料ビジネスは利益率の塊です。自社生産(水筒)しましょう。
- コンビニに寄らない: コンビニは「時間を金で買う場所」です。資産形成期に入る場所ではありません。
第3章:【実行計画】家計のDX(デジタルトランスフォーメーション)
コスト削減を実行したら、それを維持管理するシステムが必要です。
レシートを集めてノートに貼る時代は終わりました。
家計の「見える化」ツールを導入せよ
『マネーフォワード ME』などの家計簿アプリと、銀行・カード・証券口座をAPI連携させてください。
これにより、あなたの家計のB/S(貸借対照表)とP/L(損益計算書)がリアルタイムで可視化されます。
「測定できないものは、改善できない」
これはピーター・ドラッカーの言葉ですが、家計管理の真理でもあります。
毎月末、アプリを見て「今月の営業利益(貯蓄額)」を確認する。
この「月次決算」の習慣こそが、あなたをCFO(最高財務責任者)へと変えます。
まとめ:2026年、あなたの家計は「黒字企業」に生まれ変わる
今回挙げた5つの支出を見直すだけで、月額3万〜5万円のキャッシュフローを生み出すことは決して不可能ではありません。
月5万円浮けば、年間60万円。
これを年利5%のS&P500やオルカンで20年間運用すれば、約2,000万円になります。
つまり、今日の「固定費削減」は、将来の「2,000万円の資産」を作るのと同義なのです。
【総務部からの業務命令】
- 今すぐスマホの固定費を見直す
- 使っていないサブスクを解約する
- 家計簿アプリをインストールする
貯金は、我慢ではありません。
「構造改革」です。
2026年、無駄な脂肪を削ぎ落とした「筋肉質な家計」で、最高のスタートを切りましょう。


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